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§ リラックス呼吸法3R Respiration Rules for Relaxation
                     (付;茶の章・水の章)§

 

 鮫島章郎 Akio Samejima(鮫島こころクリニック院長) 単著

 

[第Ⅰ部]不安の時代の克服のために ――Buddha に訊け ――三つの精神統一法 ――読経が誘う
      ――21年の「お勤め」の経験から ――禅との異同 ――R呼吸法――腹式呼吸がやはり基本
[第Ⅱ部]吐く息は声と共に ――ご利益とは呼ばずとも ――声は、超え ――キリスト教との違い
[第Ⅲ部]オリンポスの筋肉修行と年表(スポーツと時代精神) ――施設で読経を
[第Ⅳ部]“The Chapter of Tea” ――”The Secret of Water” 
[第Ⅴ部]結び(万物は二重なり) ――まとめの歌

[第Ⅰ部]

【不安の時代の克服のために】  国際的にリラクセーションが最近流行し、認知行動療法(CBT)にも取り入れられています(「りらくーしょん」ではないことを発音記号で確かめてください)。 これには禅の逆輸入の一面があります。 ストレス・抑うつ・不安の時代の癒しを求めてのことでしょう。 ただそこで聞かされるリラックス法は、付け焼き刃の仕込みという印象を受けます。
   時に不安になり、緊張することが私にもありますが、その時に単純な深呼吸をしても効かないことは体験済みです。 患者さんからも、よくそう言われます。

【Buddha(仏陀)に訊け】  そこでお釈迦様が「数息観(すそくかん)」とおっしゃったことを思い出します。 坐禅からYogaから苦行は、もともとインドで育った連続スペクトルを成す修行法ですが、各流派に分かれ、「我が流派こそは究極の解脱(げだつ)への道なり」とばかり、呼吸法までも様々な秘伝が分かれ伝えられて、唯一の正解はありません。

【三つの精神統一法】 人は一どきに一つの事しか意識してできません。 なのに雑念が湧く。 「数息観」とは文字通り、自分の息の出入りに注意を集めて数える坐禅時の観法のことです。 読経を教えてみて何故か女性は腹式呼吸が苦手なことに気づいたと老師は言います(女性のお腹の中は特有です)。 数息観により不快な、不安な雑念を忘れる、理屈で言うのは簡単です。
  例えば「月輪観(がちりんかん)」「日想観」とは、心に観るものを月(密教)あるいは太陽(浄土宗)だけに集中する精神統一法です。 この三つの観法だけでも普通人が一朝一夕にできるものではありません。

【読経が誘う】  雨内永碁山主は52歳のときの母堂の事故死を契機に、「読経」を始め、古稀を越えても、元気に活動しておられます。 その秘訣は、坐禅でこそありませんが、読経に明け暮れた毎日の呼吸法と発声法による心の静けさにあると思われます。 汗ばむまでの心肺能力・腹筋・背筋と腹部内臓の鍛錬・カロリーの燃焼。  利点は色々ですが、欧米の受け売りはせず、雨内山主が二十一年間在家の勤行を続けて到達した方法を当クリニックではお伝えしています。

【21年間のお勤めの経験から】  300回近くなりましたが、老師の読経のクラスに集まって来てくださる皆様には、椅子に坐って読経していただいています。老師が独りでする時には正座で読経することもあります。

  一般に坐禅は、アグラでも正座でもなく、結跏趺坐(けっかふざ)という俗に言えば胡坐(アグラ)のきつい坐り方をします。その痛いこと! 世間の苦しみの半分を忘れるほどです。 痛みが坐禅ではないので、初心者にはマイルドな半跏趺坐の坐り方が許されます。 法隆寺のお隣にある尼寺、中宮寺の国宝、菩薩の半跏思惟像が有名です(まだ菩薩の位だから半跏なのです)。 世人の痛みを思ってくださっているのでしょう。

また渡来人の影もさしているようです。つまり、正座は日本に特徴的、胡坐は中国周辺部他、椅子はローマからシルクロードを通って中国まで、いや、当の中宮寺の飛鳥時代作の椅坐像(いざぞう)まで。 飛鳥京は「シルクロードの東の終着点」と呼ばれます。 (「シルクロードの日本の玄関」は大阪の「すみのえの津」です(後述))。

【禅との異同】  禅宗の総本山、永平寺でも読経は長時間の正坐で行っておられるようです。

クラスでも禅宗経典は読誦するものの、坐った後の禅の世界は深くて難しいですが、読経療法では経典という温かい宝物を手に取り、読経という具体的な行為に集中してゆきます。 そして夢中になれます。 悟りはまだ私には分かりませんが、悟りに近づく易行道(いぎょうどう)であると言えます。

「禅」の梵語の原義は、「天・山川を祀る」という意味でした。インドらしい水の大循環を思わせます。

【3R呼吸法】  さていよいよ読経時の、発声と共にする「呼吸法」ですが、老師の修行の成果であり、公刊がはばかられますので、当クリニックでお伝えします。 腹式呼吸がやはり基本です。 逆に「過呼吸症候群」と言う苦しい状態があります。 何らかのキッカケで不安になり、すると呼吸が浅く速くなり、体の中のCO2が排出されすぎてアルカリ性になり悪循環が起きて、ますます息苦しくなる発作です。 要は、この逆をやれば良いわけです。
  読経は脳のエアロビクス(有酸素運動)です。 当院の読経法では胸は主人公になりません。 そこが胸を共鳴箱とするイタリアのベルカント唱法との違いです。 気張って大声を出しても長続きしません。