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2.読経のすすめ――科学技術競争社会からの超越 

たとえば書でも有名な弘法大師空海のお膝もと、真言宗高野山(和歌山県)に旅行してお寺に泊めてもらうと、朝早く起きてすがすがしい気分のうちにいずまいを正し、お坊様たちが声をそろえて荘重な節をつけてお経を誦(よ)み上げる「おつとめ」に参列することができます。お坊様たちは俗世間を離れて、毎日早朝、清い心で御本尊様にお経を誦み上げることを日々のつとめとしておられます。これが勤行(ごんぎょう)、あるいは読経(どきょう)です。そして仏教では、たとえば夏休みの一日、母親に連れられて一家で参拝した高野山の思い出で、「仏教にご縁ができた」という見方をします。

漢訳仏典といって、お経は昔の中国語で書かれています。漢字が連なった文章をルビを頼りに音読みしてゆくのが読経で、それだけでも十分にありがたいものですが、ゆとりのある方は、お経を意味を考えて読むこともできます。中国語として書かれたお経を、参考書を頼りにするなどして漢文として読むとき、お経は日本語となり、ぐっと身近に迫ってきます。岩波文庫をはじめ多くのお経の本が出版されており、日本語訳がついています。『般若心経・金剛般若経』・『法華経』・「浄土三部経=(阿弥陀経・無量寿経・観無量寿経)」などです。

この拙文に目を通されているあなたは既にお経にご縁があり、機は熟していると言えましょう。お坊様たちはお経の押し売りはしません。あなたの心にそっと種をまいていかれるのです。「縁なき衆生(しゅじょう)」として終わるか、ぐっと踏み込んでいくか、後はあなたの自由意志しだいですが、「葬式仏教」という先入観の壁を次々と打ち破り開いてゆく醍醐味を、あなたにぜひ味わっていただきたいのです (葬式仏教の起源は1664年徳川家綱の檀家制度の制定にあることが分かっています。 必死ひそめて「捨て身」で生きよ!骨を拾ってもらおうと思うな。屍体処理料(公益社)は坊主抜き墓ぬきで独り30万円です(笑)。)

さて、お経はそのまま尊い金の卵として愛(め)でていただくこともできます(信仰)。また、玉子の殻をそっと割って中身の滋養をいただくこともできます(理解)。

お釈迦様は慈悲の心を起こされ、人々の苦しみを救おうとされました。お釈迦様の処方箋が無効であったとしたら、2500年の時の試練をかいくぐって今日まで生き延びることができたでしょうか? 恐ろしい核兵器・ミサイル軌道の自動制御・環境破壊に悪用されている科学は、決して万能ではありません。「のぞみ」やジェット機での遠方への日帰り出張が当たり前になり、現代人は時間に追われて、いつのまにかせっかちになり疲れ果てています。合併と買収を繰り返して加速度的に巨大化する多重管理社会の企業戦士のストレスは、人類が今までに経験したことのなかったものであり、不適応からくる心の病ないし半病人(東洋医学では「未病(みびょう)」と言います)が増加して当然なのです。

現代は科学技術が神となって宗教を駆逐しているかの観があります。よって理知ばかりが肥大化して、感性の練磨向上・情操の自己教育・調和のとれた人間性の陶冶(とうや)が、受験競争にしのぎを削りすぎて痩せ細ってしまっています。

また、「精神医学は科学である」とのスローガンに呪縛されて、医師が患者さんの信仰の世界に目配りできないのは医師の怠慢です。西方浄土の阿弥陀如来に対して、東方浄土の薬師如来は「大医王仏」とも呼ばれ、観世音・地蔵・文殊などの(この世に踏みとどまって修行しながら民衆を導く)菩薩さまがたより上の最上位に位し、外科のなかった中世以前は「薬師」とは医師のことでした。薬師如来は比叡山延暦寺・上野東叡山寛永寺・法隆寺など多くの格式ある古寺の御本尊様です。

また福音書記者ルカ(聖路加)は「コロサイの信徒への手紙」の記事などを根拠に職業は医師であったと信じられており、言うまでもないことですが病人の信仰に寄せる思いは熱烈かつ切実なのです。