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1.お経とは?――仏陀の肉声(ヴォイス)

法事やお葬式などで、多くの方がお坊様にお経をあげていただいていると思います。ただお経は、そして仏教は、決して亡くなった方のためだけのものではありません。むしろそれらは、今を生きている私たちのためにこそあるのです。

お経とは、お釈迦様(紀元前463~383)がインド各地を旅されて、救いを求めてくる民衆に対して、折にふれて語られた教えを、お弟子さんたちが後になってまとめた書物です。お釈迦様の教えが広くひろまったため、おびただしい種類の、そして膨大な量のお経が今日に伝えられています。そこが『聖書』、『コーラン』一冊だけがユダヤ教・キリスト教、そしてイスラム教の聖典であるのと違うところです。ちなみに日本に伝えられて日本で編集された『大正新脩大蔵経』は全百巻あり、英語への翻訳がかなり進んでいます。

お釈迦様と書きましたが、インドの釈迦一族から出た王様ということでお釈迦様と呼びならわしているので、正式のお名前はゴータマ・シッダールタと言います。ただし、シッダールタは「目的を達成した者」という意味のいわば肩書きです。

お経は、はじめはサンスクリット語やパーリ語で書かれていましたが、『西遊記』で有名な玄奘(げんじょう)三蔵法師(602~664)たちが苦労してインドから中国に持ち帰り、中国語に翻訳しました。それを遣唐使であった日本のお坊様たちが日本に持ち帰り、今日の私たちもお経に触れることができるわけです。玄奘様一行はヒマラヤ山麓のネパールやチベット高原のけわしい岩山の細路を、万巻の経典というずっしりと重い荷を十何頭ものヤクやラバに積んで一歩一歩たどられたにちがいありません。

文庫本の仏典てのひらに入(い)るまでに渡りし峻険(しゅんけん)の隘路(あいろ)を想う       (さめじまあきお作)